性欲がなくなってきたなとか、立ちが悪くなったなと感じた方はEDの可能性があります。その際にはEDの治療が必要になってきます。
EDの治療方法には色々ありますが、まずは意外と知らない男性が勃起する仕組みについて、詳しく見ていきましょう。
勃起には、ペニスの内部に2種類の海綿体の作用が関係しています。1つは「陰茎海綿体」で陰茎全体を形成しています。もう1つは「尿道海綿体」で亀頭を形成しています。
「海綿体」というのは、糸のような細かい血管が集まって出来たスポンジ状の組織です。
性的な刺激によって興奮すると、様々な神経系が複雑に関係して、海綿体に血液が充満して、勃起へと至ります。
勃起には2つのパターンがあり、「中枢性勃起」といって心理的刺激により勃起するもので、女性の裸を見たり、エロチックな想像をすると、大脳皮質を経由して、性中枢に伝わって、腰髄の勃起中枢を刺激すると、海綿体に血液が流れ込みます。この圧力により陰茎は勃起します。もう1つの「反射性勃起」は、手で陰茎を刺激したり、乗り物などで微妙な振動を受けたりすると勃起します。「朝立ち」もこのタイプの勃起で、膀胱が尿で膨満することで、勃起中枢が刺激されて起こります。
射精のメカニズムとして性的興奮が高まって、ペニスが勃起すると前立腺、精嚢、副睾丸、精管のまわりの筋肉、尿道括約筋などが一斉に収縮して、前立腺から尿道へと精液を急激に押し出します。これが射精です。男性はこの時に強い快感を得ることが出来ます。その後、充満していた海綿体の血液が「陰茎動脈」を通って体内に戻り、元の状態に戻ります。
EDの疑いがある場合はED治療を早めにすることが必要ですが、合わせて勃起の仕組みやなぜ勃起しないのかに関しても知っておくことで、ED治療に役立つでしょう。